てんやわんやの大騒ぎ

暑い!!
夏に弱い婆は、この数日、塩をくらったナメクジのようだ。
でも、九州の惨状を思う時
我が身は贅沢過ぎるんじゃないか
思い直して、ほんの少しだけシャンとしてみる。
それでも、気持ちにかかわらず大汗が出る。

朝、化粧をした顔は
白いハンカチを汚して、あっという間にスッピンの顔に戻ってしまう。
化粧と言っても、この歳だもの、薄化粧に決まっている。
コーラスの練習中も
ハンカチは、殆ど化粧落としの役目をしている。
とに角暑い!!

この暑い最中、爺がまた入院した。
火曜日夕方、婆は、コーラスの練習+ランチ からルンルン気分で帰ってみると
爺が、歩くことも困難なほど腹痛を訴えていた。
「電話くれればいいじゃないの!! 」
婆は大声をあげながら
慌ててタクシーを呼び、かかりつけのクリニックへ。
触診でもレントゲン検査でも原因が解らない。
このまま、総合病院へ行くことになる。
激痛は、爺の足を一歩も動かすことが出来ない。
看護婦さんの助けを借りて、エレベーターで6階から1階へ。
婆は駅前のタクシーを拾って
やっと立っている爺を、クリニックの前で拾い・・・。
夕方で道路が混雑して
走ること20分、総合病院のERの入口へ。
タクシーの運転手さんが気を利かして、慌てて病院の職員の助けを呼んできてくれる。
クリニックからの連絡で待っていたらしく
直ぐに検査室へ。
(クリニックは何故救急車の手配をしてくれなかったのだろう)

様々な検査の結果、盲腸だろうと判断される。
処置の方法はいくつかあるが「ご高齢ですから・・・。今夜は様子を見ます」
若い医師の丁寧な説明に、少しほっとす。
婆は入院の手続きを済ませ、家に辿り着いたのが、22:00過ぎ。
疲れと空腹に気が付いて、腰が抜ける

一夜明けて・・・
水曜日の朝早く、病院からの電話。
「手術が最適と判断しましたので・・・」

長女と二人で、手術に決定した経緯などの説明を受ける。
心臓の手術の後、血液サラサラのお薬を飲んでいるので、ちょっと心配だという。

1時間20分後、無事終了。
その後、手術の説明と共に、リアルな映像を見せられる。
TVドラマで見るのと同じだ。
医師たちの会話と手際のよい手の動きと、生々しい臓器がそこにあった。
虫垂の裏側に穴が開いているのまで見える。
医師たちに感謝。

心臓の手術から丁度1ヶ月目。
84歳の高齢者爺は、よく頑張りました。
突然の事で、婆も疲れはしたが
手術後の爺と笑って会話できたのが何より幸せである。

面会時間が15:00からなので
今朝(木)はちょっとゆったりと過ごしている。




三日前に咲いた庭のハートの薔薇が
笑って見える。

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by ikutoissyo | 2017-07-13 11:13
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